Web発注の教科書

Google Search Consoleの設置提案がない制作会社は危険信号

公開日時:2026.03.07

Google Search Consoleの設置提案がない制作会社は危険信号

Google Search ConsoleやGoogleアナリティクス(GA)の導入提案がない制作会社は、SEOやアクセス解析の重要性を正しく理解していない可能性が高く、発注側にとっては明確な「危険信号」です。

制作会社の提案や見積もりに、サーチコンソールとGAの導入・設定が含まれていない場合、発注側にとっては明確な懸念材料となります。ここでは、一般的な業界観点から、その理由と発注者が必ず見積もりに含めるべきポイントを整理します。

なぜ Search Console・GA の提案が必須なのか

Google Search Console(以下サーチコンソール)は、検索結果におけるサイトの掲載状況や問題点を把握し、改善に役立てるための無料ツールです。

一方、Googleアナリティクス(現在の主流はGA4)は、サイトに訪れたユーザーの行動を解析し、集客やコンバージョン改善につなげるアクセス解析ツールです。

どちらも「入れておくと便利」ではなく、Webサイトの成果を測るためのインフラと言ってよく、SEOやWebマーケティングを行うなら事実上必須とされています。

それにもかかわらず、制作段階で導入提案がないということは、「作って終わり」志向であり、公開後の成長や改善まで視野に入っていない可能性があります。

Google Search Console とは何か

サーチコンソールは、「検索エンジンから見たあなたのサイトの健康診断ツール」です。​

代表的にできることは次のようなものです。

  • どんな検索キーワードでサイトが表示され、何回クリックされたかを確認できる
  • 各ページの検索順位、表示回数、クリック率などが分かる
  • 公開したページがGoogleに正しくインデックス(登録)されているか確認でき、エラーも教えてくれる
  • XMLサイトマップの送信や、手動ペナルティなどの重要な警告の受信ができる

​つまり、ユーザーが「訪問する前」=検索結果画面で何が起きているかを可視化し、SEO改善に役立てるツールです。

GA(Googleアナリティクス/GA4)とは何か

Google Analytics(GA4)は、「サイトに来た後のユーザー行動を詳細に記録・分析するツール」です。

主な特徴は次の通りです。

  • 無料で利用できるアクセス解析ツールで、ユーザー数・セッション数・ページビュー数などを計測できる
  • どのページがどれくらい見られたか、どこから来たユーザーか(検索・SNS・広告など)を把握できる
  • 購入・資料請求・問い合わせ送信など「コンバージョン」を設定し、成果を数値で追える
  • GA4では、PCとスマホアプリなど複数デバイスをまたいだユーザー行動も一人のユーザーとして分析可能​

サーチコンソールが「検索前」を、GAが「訪問後」を担当しており、両方そろって初めて、SEOとサイト改善のPDCAを回せる状態になります。​

提案がない制作会社が「危険信号」と言える理由

制作会社の提案や見積もりに、サーチコンソールとGAの導入・設定が含まれていない場合、以下の懸念があります。​

成果を測る前提がない「作って終わり」体質

現代のSEOでは、検索クエリやアクセスデータを見ながら改善を繰り返すことが前提です。​それにもかかわらず、測定環境の提案がないのは、運用フェーズを軽視しているサインと捉えられます。

最新のSEO・アクセス解析の常識を押さえていない可能性

サーチコンソールは「SEO担当者には必須のツール」と呼ばれるほど、標準的な存在です。​GA4も、現在の標準的なアクセス解析ツールとして多くの企業サイトで利用されています。

発注者の立場に立った提案になっていない

どのキーワードで流入しているか、どのページが成果を出しているかが分からなければ、経営側は投資対効果を判断できません。それを最初から想定していない提案は、発注者の立場に立った提案になっていないと考えられます。

見積もり・提案書で必ず確認したいポイント

発注者としては、見積もり・提案書の時点で以下が含まれているかをチェックすると安心です。

1. Google Search Console 関連

  • サイト公開後の初期設定までを制作会社側で行うかどうか
  • XMLサイトマップの送信、主要ページのインデックス状況チェックまで見てくれるか

2. Googleアナリティクス(GA4)関連

  • GA4のプロパティ作成と、計測タグの設置・動作確認まで対応するか
  • 主要なコンバージョン(問い合わせ送信、資料DL、購入など)のイベント設定をどこまでやるか
  • 初期レポートの簡単な見方について、納品時にレクチャーするかどうか(ここは会社ごとの差があり、必須とは言い切れません)

提案がない場合、発注者から必ず依頼したい内容

発注者の方は、見積もりに Search ConsoleとGA4の導入を必ず含めてもらうようお願いしましょう。

具体的には、見積もり依頼や打ち合わせの際に、以下のように伝えると良いです。

「Google Search ConsoleとGoogleアナリティクス(GA4)の導入・初期設定も、見積もりに含めてもらえますか?」

この質問に対して、

「もちろん標準で対応しています」

「必要であれば追加で設定します」

といった前向きな返事とともに、具体的な対応内容(何をどこまでやるか)が返ってくるかどうかが、見極めの重要なポイントになります。

まとめ:発注者が確認すべきポイント

Google Search Console は、検索パフォーマンスとインデックス状況を把握する、SEOの基盤ツールです。​

GA(特にGA4)は、訪問後のユーザー行動や成果を可視化するための標準的なアクセス解析ツールです。SEOや集客を少しでも意識するサイトであれば、この二つの導入提案がない制作会社は、原則として「危険信号」とみなして差し支えありません。

不明点があれば「こちらは詳しくないので、どこまでやってくれるかを具体的に教えてください」と正直に聞いてしまって構いません。

その質問に対する説明の「わかりやすさ」もまた、あなたの良きパートナーになれるかどうかを測る有効な材料になります。

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執筆者 | 西條輝(Saijo)
EC Director / Web Director / Web Developer
7年(週7年)で制作を続けてきました。8年目に突入。
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